【近鉄東花園駅】複数の乗客に罵声を浴びせられて車掌がホーム飛び降り 「車掌が逆ギレした」報道に違和感も

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2016年9月21日午前11時ごろ、大阪府東大阪市・近鉄東花園駅で、電車の遅延でホームで乗客に対応していた男性車掌(26)が、詰め寄る乗客にキレて線路に飛び降り、制服・制帽を脱ぎ捨てながら線路を約70メートル疾走して高さ1.65メートルのコンクリート塀を乗り越えて約7.6メートル下の地面に飛び降りるという事件がありました。

 

車掌は救急搬送され、命に別条はありませんが、腰椎と胸骨を骨折し、重傷とのことです。

 

『乗客に詰め寄られ車掌飛び降り重傷 近鉄東花園駅』・日刊スポーツ

 

–<記事引用>–

車掌は午前10時13分、近鉄奈良駅発大阪難波駅行きの特急に乗務していた。10時33分ごろ、東花園駅から4駅先の河内小阪駅で発生した人身事故 で特急が東花園駅で運行がストップ。10時40分ごろから上りホームで乗客の対応をしていた。特急の乗客は74人だったが、同駅で運行停止となった後続の 急行の乗客などホームはどんどん人が増え、近鉄によると、“事件”発生時には約1000人になっていたという。

 

多数の乗客に囲まれ、詰め寄られた車掌は、言い争いになって逆上。突然、ホームの中ほどから1・26メートル下の線路に飛び降りた。乗客によると、制服の上着と制帽を脱ぎ捨て、「アー、もう死にたい。こんなの嫌や。死なせてくれ」と叫びながら奈良方向に走って行ったという。その後、塀を乗り越えて飛び降りた。

 

東花園駅は高校ラグビーの聖地・花園ラグビー場の最寄りで高架駅。車庫があるため、近鉄は同駅で電車の運行を停止し、車庫へ回送していた。人身事故と車掌のこの行動で、近鉄奈良線は上下線に35分の遅れが出た。近鉄は「鉄道事業者として不適切な行動を起こしたことは大変遺憾。ご迷惑をお掛けし、心よりおわびします」としている。

–<ここまで>–

 

マスコミ各社の報道では「逆ギレした車掌が悪い」ような印象を受けますが、複数人(6~7人程度)の乗客から喧嘩腰に詰め寄られれば、キレて逃げ出したくなるのも仕方がないようにも受け取れます。

 

この問題は「車掌が職場放棄して業務に支障をきたしたこと」のみならず、「人身事故の遅延に対して、乗客が車掌を取り囲み、罵声を浴びせたこと」にも焦点を当てる必要があります。

 

というのも、人身事故の遅延に対して車掌にクレームをつけても遅延が取り返せるわけではなく、ましてや事故自体が鉄道会社の非で起きたことではない、また、「人身事故に対する鉄道会社の対応に問題があった」という情報もないため、「乗客側が理不尽なことを言って問い詰めている」と見ていいでしょう。

 

その結果、車掌が職場放棄して、それが原因で電車が遅延し、鉄道会社が謝罪するということになってしまったため、クレームの対応としては考えうる最悪の結果になってしまったと言わざるを得ません。

 

その一方で、2013年9月には「ファッションセンターしまむら苗穂店で店員に土下座を強要した女に対して、店側が警察に通報して店員を守った」という事件や以下のような「悪質なクレーマーに対して、支配人が激怒し追い出す」などの話もあります。

 

 

–<つぶやき抜粋>–

「このラインを超えたら客じゃない、というのがある」
「だから、私たちはこのラインを超えてくるクレーマーがいたら、その瞬間からスタッフを守るのが義務だ」

–<ここまで>–

 

ここまで毅然とした対応を取って従業員を保護することも大事なのですが、下手をすれば暴力沙汰などにも発展してしまうため、実際にどこの会社でも同じような対応ができるかというと難しいところではありますね。

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