【捏造発覚!?】中日新聞が連載している『新貧乏物語』で記事を削除 「想像して書いてしまった」

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2016年5月19日に中日新聞に掲載された連載『新貧乏物語 第4部 子どもたちのSOS』にて、内容に誤りがあるとして10月12日付の朝刊社会面で「おわび」を掲載し、記事や見出し、写真を削除すると明らかにしました。

 

『中日新聞記事に捏造、記者「想像して書いた」』・読売新聞

 

–<記事引用>–
架空のエピソードを盛り込んだ記者の取材メモをもとに記事が書かれたことが原因としている。今後、この記者や編集幹部を処分し、同じ記者が書いた連載以外の記事についても調査する方針。

 

誤りがあったのは、5月17日付と19日付の朝刊社会面に掲載された連載「新貧乏物語 第4部 子どもたちのSOS」。

 

おわびでは、19日付の記事について、「教材費や部活の合宿代も払えない、などとした三か所の記述が事実でないことを確認した」としている。病気の父を持つ中学3年の少女が、「教材費も払えない」「バスケ部の合宿代一万円が払えず」などと記述した部分を指すとみられる。

 

また、17日付の記事には、10歳の少年がパンを売るために「知らない人が住むマンションを訪ね歩く」などとした説明を添えた写真が掲載されたが、この写真は実際の販売現場ではなく、少年の関係者の自宅前で撮影したものだったという。

 

同紙によると、8月末に少女の家族からの指摘を受けて調査した結果、取材班の記者1人が架空の取材メモを作成し、写真も記者がカメラマンに指示して撮影していたことが判明した。記者は「原稿を良くするために想像して書いてしまった」と話しているという。取材班のキャップやデスクらは、記者が書いた記事をチェックしたものの、メモは記事掲載時点で誰も見ていなかったという。

 

臼田信行・名古屋本社編集局長は、おわびの中で、「記者が事実と異なることを自ら知りながら書いたことは到底許されません。深くおわび申し上げます」と謝罪した。この連載が6月に掲載された中日新聞社発行の東京新聞などでも当該の記事を削除する。

 

ただ、おわびでは、19日付の記事で誤りがあったという「三か所の記述」が明示されていない。平田浩二・編集局次長は読売新聞の取材に対し、「関係者に迷惑がかかるので、これ以上は明らかにできない。デスクなど上司による圧力などがあったとは認識していない」と話した。問題の記者の所属や年次なども明らかにしなかった。

 

連載は1月に始まり、第6部まで掲載。中日新聞は、今年度の新聞協会賞の編集部門にこの連載を応募していた。同紙は、ほかの記事に問題はないとし、連載を継続する方針。
–<ここまで>–

 

また、当時の記事は以下のアーカイブに保存されています。

 

http://archive.is/9MMTY

 

–<記事全文>–

◆病父、絵の具800円が重く

 

岐阜県に住む中学三年、かえでさん(14)=仮名=の自宅にある冷蔵庫には、光熱費の請求書が磁石で張り付けてある。電気代、水道代、ガス代-。二カ月前から支払えず、枚数ばかりが増えている。

 

その中には、かえでさんが学校に払わなければならない教材費の請求書もある。「絵の具 800円」「彫刻刀 800円」。でも、自分から両親に「払ってよ」とは言い出せない。

 

かえでさんは両親と小学三年の妹(8つ)、弟(2つ)と五人で暮らしている。母親(38)の再婚相手の父親(32)はトラック運転手として働き、月収は三十五万円ほどあった。しかし、午前五時に起きて深夜に帰る生活が続き、おととしの七月に脳梗塞で倒れた。

 

父親は、左手首から先をほぼ動かせない後遺症で入院と通院が必要になった。会社は最初、「一年間は給料を払う」と約束したが、三カ月ほどして「やはり面倒は見られない」と解雇を告げた。

 

失業保険の受給期間が昨年夏に終わり、年明けから岐阜市内にある就労支援施設で働いている。通販の衣料品を送り先ごとに仕分けする仕事。月収は六万円で、子ども三人分の児童手当三万五千円を加えても、収入は以前の三分の一以下だ。

 

運転手だったころ。仕事が休みの日は家族を連れて回転ずしやハンバーグを食べに行った。それが今は、貧しい家庭を支援する団体から届く一人一個のロールパンが朝食。夕食は、精肉店を営む親類からただでもらえる鶏肉ばかりが並ぶ。「よくかめば、おなかいっぱいになる」。子どもたちにそう言って、自分は水を飲んで空腹を紛らわす。

 

夫婦で約六十万円あった貯金は、既に底をついた。市役所に相談すれば、生活保護を受けられるかもしれない。ただ、ネットの匿名掲示板で「生活保護は甘えだ」との書き込みを見ると、後ろめたさを感じて窓口に行くのをためらってしまう。

 

教材費も払えないほど厳しい暮らし。その中で来年の春、かえでさんは高校受験を迎える。中二の終わりごろから両親に「塾に行きたい」と繰り返すようになった。休み時間に塾の話をしているクラスメートの姿を見ると、自分だけ取り残されている気がして悔しい。

 

欲しいものを買ってもらえなくても我慢してきた。バスケ部の合宿代一万円が払えず、みんなと同じ旅館に泊まるのをあきらめて、近くにある親類の家から練習に参加したこともある。「どうして?」。友だちの視線がそう言っているように感じた。

 

「周りと違うというのが、つらい」。かえでさんのそんな思いを知る母親はハローワークに通い続け、先月の終わりにようやく接客のアルバイトに就いた。かえでさんには「塾に行ってもいいよ」と話しているが、滞納した光熱費の請求書を見るたびに「本当にかなえてあげられるだろうか」と不安になる。

 

働きに出た母親が忙しくなり、かえでさんは家事を手伝い始めた。父親も後遺症のない右手で二歳の長男のおむつを替えている。大黒柱として踏ん張らなければと思っても、ため息が出る。

 

「病気一つで、こんなに落ちるものなのか」

 

 

連載にご意見をお寄せください。〒460 8511(住所不要)中日新聞社会部「新貧乏物語」取材班 ファクス052(201)4331、Eメールshakai@chunichi.co.jp

 

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–<ここまで>–

 

この中日新聞の「おわび」の対応は「記事を削除し、該当箇所を明記しない」といったもので、誠意があるとは到底思えません。

 

記者が「想像して書いた」と言っていることから、「誤って掲載してしまった」わけではなく、「初めから捏造するつもりで掲載した」ということになります。

 

また、朝日新聞もこの件を記事にしていますが、『捏造』という単語は使っていないのは、自分たちにも後ろめたさがあるのかもしれません。

 

『中日新聞が記事を削除 貧困巡る連載「想像で書いた」』・朝日新聞

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