【東日本大震災】ロート製薬・カルビー・カゴメ・エバラ食品工業の4社で運営する『みちのく未来基金』が震災遺児に年間300万円を28年支援

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2016年3月10日、東日本大震災の震災遺児を支援する『みちのく未来基金』の記者会見が東京都内のロイヤルパークホテルで行われました。(Business Journal)

 

–<記事抜粋>–

「看護師の専門学校への入学が決まっていて、入学金もすでに支払っていました。でも、あの日から父が帰ってきません。家がなくなってしまい、働き手 の父も亡くした。あの時から、機能はすべてストップ。体育館に身を寄せる中で、私1人が地元を離れて学校に通うなんてことはできませんでした」

 

そう語る日向さん(仮名)は、学校に1日も通わず、地元で残された家族と過ごすことを決断。現在は、地元の岩手県釜石市で介護ヘルパーとして働いている。

 

「東日本大震災の被災を見て、日本中で誰もが『何かできないか』と思ったはずです。私たちも、その思いの中で、子供たちに夢を諦めることだけはしてほしくないと考えました」(ロート製薬代表取締役会長兼CEO・山田邦雄氏)

 

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みちのく未来基金とは、11年10月にロート製薬、カルビー、カゴメの3社が合同で立ち上げ、その後、趣旨に賛同したエバラ食品工業が加わった奨学金事業である。

 

前述の日向さんの言葉は、同会見の中で語られたものだ。震災発生から5年がたち、復興事業の見直しなども行われて「一区切り」といった空気も流れ始めている。

 

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みちのく未来基金を一言でいえば、「震災遺児を対象とした、返済義務のない奨学金制度の運営団体」である。年間300万円を上限として、両親もしくはどちらかの親を震災によって亡くした子供に対して、大学や短大、専門学校などの学費が卒業まで給付される。

 

広く一般(企業・団体・個人)から寄付を募り、人件費など運営に関する経費は前述の4社で賄うため、寄付のすべては奨学金として子供たちの支援に使われる。

 

●年間最大300万円の完全給付を20年以上継続

3月18〜20日の3日間、宮城県仙台市の東北工業大学八木山キャンパスで「みちのく未来基金 第5期生の集い」が開催された。これは、その年に同基金を利用して進学することが決まった新学生たちのイベントであり、12年の第1期生から毎年行われている。

 

18日には約80名の在籍生が準備のために集結し、翌19日には4月より進学する5期生90名(3月16日時点)のうち68名が参加。メインの20日には、基金のサポーターや関係者を迎え、総勢370名が参加して5期生のための「門出の会」、卒業生による「旅立ちの会」が開催された。

 

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「この基金では、学費に対して年間300万円までを完全給付します。条件は、両親もしくはそのどちらかを震災で亡くしてしまった震災遺児で、進学先に合格しているということだけです。

 

被災の大きかった東北3県だけではなく、『東日本大震災で』ということなので、実は広島県にもその対象となる方がいることがわかり、支援の対象となりました」(末田氏)

 

広島から出張中に震災が発生、親御さんが他界してしまった遺児がいたことがわかった。こういった場合も、同基金では「支援の対象」と認定される。もし、こ の記事を読んだ方で、そのような状況にある方、あるいはそのような状況の方をご存じの場合は、みちのく未来基金まで一報してほしい。

 

●「返済必要なし」に涙する親も

 

「この基金を立ち上げる時、『期間をいつまでにするか』ということが議論の中心になりました。イン フラなどは、年々復興していくでしょう。しかし、失われた家族は戻ってくることはありません。そこで、『その時おなかの中にいた子供が、大学や専門学校を 卒業するまでが支援期間』と決定しました」(同)

 

例えば、12年1月に生まれた子供が1年の浪人の後に大学に入学、大学院修士課程が修了するまで(あるいは医学部を卒業するまで)、基金は存在することになる。

 

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奨学金に関する説明は、本人と保護者および教育関係者(担任教員など)と基金担当者による面談で行っている。その席では「給付である」という説明が 主になるが、この言葉でピンとくる人のほうが少ないという。というのも、「借りた学費を返せるのか」という思いが大きいからだ。

 

「給付型なので、返済の必要はありません」という説明をすると、親御さんのなかには驚きとともに涙ぐむ方もいるという。震災後、どれほどの苦労があったのかを感じ取り、スタッフもそのたびに胸を熱くするそうだ。

–<ここまで>–

 

また、長沼代表理事の報告内容によると「まだ進学の支援は不十分であるものの、設立から4年間で、約400名の子ども達に奨学金を給付するに至った」とのことです。(ロート製薬HP)

 

–<HP抜粋>–

  • 東日本大震災により、親を亡くした子どもたちの高校卒業後の進学支援は十分に整っていません
  • みちのく未来基金は、被災地復興の原動力になる子どもたちの『夢や希望』を失わせてならないという思いから、子どもたちの進学を支援することを目的とした奨学基金として設立されました。
  • 大学、短大、専門学校の入学金・授業料を返済不要で全額給付します。(上限300万円/年)
    震災時の胎児たちが、これらの進学先を卒業するまでの約25年間の支援です。
  • 25年間の給付総額は約40億円を予定しており、現在の通期寄附金累計は、約24億円です。
  • 設立から4年間で、約400名の子ども達に奨学金を給付しました。
  • 設立当初は奨学金の給付が目的でしたが、今は子どもたちに寄り添い、『声』を聴き、子どもたちの交流の場を作ることが活動の主体になっています。
  • これから先20数年、私たちは遺児たちの「進学の夢を!」支援し続けます。
    引き続き、皆さまのご支援、宜しくお願い申し上げます。

–<ここまで>–

 

給付対象者の条件や応募方法などはこちら(カゴメHP)から確認できます。

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