【報告】スプリックス社から『ゴルスタ炎上騒動』記事の削除依頼が来ました。

この記事は4分で読めます

2016年8月頃から明るみに出た株式会社スプリックスが運営するAndroid・iOSアプリ『ゴルスタ』を巡る炎上騒動について、当サイトでは『【大炎上】スプリックスが運営するSNSアプリ『ゴルスタ』が騒動の末にサービス終了』というタイトルの記事を掲載しました。

(記事は現在、様子見を兼て非公開にしています。)

 

そして、その後日、スプリックス社から当サイト宛に上記の記事の削除依頼のメールが届きました。

 

内容は以下のとおりです。

 

上記の内容は弊社が起こしてしまった不祥事に対する記事となっておりますが、
先日ご連絡させて頂いたとおり、
現在社内体制やコンプライアンスの規定を改定し、
不祥事が起こらないような体制を構築しております。

 

そのような状態にある現在、
御社が掲載している情報は弊社の終了したサービスを含め
弊社の企業名を掲載していることは公益を図る目的から明らかに逸脱し
明らかな名誉毀損にあたると判断できます。

 

名誉毀損の要件は、
公然と事実を適示し、名誉を棄損した場合に成立するとありますが、
1)インターネットという広く公開された場所であること
2)弊社が起こしてしまった不祥事についての記事
3)既に不祥事が発生してから相当数の時間が経過したこと
この3点の事実から名誉毀損が適用されると判断できます。

 

以上のことから記事の削除をご依頼します。

 

元記事の内容はスプリックス社の公式サイトで公開されていた『ゴルスタのサービス終了につきまして』という文書を引用したものですが、どうもこれが「名誉棄損に当たる」ということらしいです。

 

1.本当に名誉棄損に当たるのか?

名誉棄損罪は刑法第230条第1項で「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する」と定められていますが、ここで言う「公然」や「事実」については以下の解釈が一般的とされています。

 

・公然と:不特定または多数の人が認識し得る状態のこと

・事実:内容の真偽を問わない

人:法人や団体も含む

 

ただし、以下のすべての条件を満たした場合は免責となります。

 

・公共の利害に関する事実にかかわるものであること

・専ら公益を図る目的があること

・真実であると証明されるか、真実であると信ずるについて相当の理由があること

 

また、「法人の製品や営業活動、経営、または取引状態に対しての、第三者の「事実の摘示」が、「名誉を毀損」と言える範囲は限定される」ため、法人に対する名誉棄損によって名誉棄損罪が成立した判例はありません。

 

これは「法人は規模、法人の法的位置づけなどから、社会的な責任を多く負うべきとされていること」を理由にこのように解釈されているとのことです。

 

元記事ではスプリックス社を不当に貶めているわけではなく、その事実を取り上げただけなので、名誉棄損に当たるとは考えておりません。

 

2.「不祥事が起こらないような体制を構築しております。」の一文について

「現在社内体制やコンプライアンスの規定を改定し、不祥事が起こらないような体制を構築しております。」とのことですが、これはつまり「これからは心を入れ替えるから、過去の不祥事は水に流せ」ということなのでしょう。

 

今回のゴルスタ騒動では、アプリを使用していた中高生とその周囲の方々(親族、友人など)の今後の人間関係に大きな影響を与えることになると思われます。

 

その騒動に巻き込まれた方々が「もう水に流そう」と言うのならまだしも、騒動を起こす原因となった本人たちがこのようなことを言うのはいかがなものでしょうか?

 

まるでどこかの政党のようです。

 

もちろん、社会的な責任という観点から見ても、過去の不祥事をなかったことになどできるわけはありません。

 

3.今後の経過について

このような内容のメールが当サイトに送られてきたということは、他のサイト様にも同様のメールが送られていると見てまず間違いないでしょう。

 

また、この騒動におけるスプリックス社の対応として、謝罪の文書を公開しているわけですが、この文書の内容も「ゴルスタの運営担当者を処分してサービスを終了させた」という「トカゲの尻尾切り」とも取れるうえに、文書自体が検索エンジンに引っかからないというものなので、「多くの目に触れられたくない」という意図があるように思えてしまいます。

 

あくまで私見ですが、また同様のサービスを開始して、似たような騒動が起きてしまうのではという懸念が払拭できません。

 

皆様はこれをどう受け取るでしょうか?

 

[2016/10/28 20:00追記]

当該メールの発信者のアドレスを解析しましたところ、送信元のIPアドレスが「153.122.16.92」であることが判明しました。

 

これはスプリックス社の公式サイトと同一サーバのIPアドレス(http://www.siteleaks.com/www.sprix.jp)であるため、偽メールの可能性はなさそうです。

 

[2016/10/28 20:12追記]

※捕捉ですが、元記事は「スプリックス社の公式サイトの謝罪文およびこの騒動に対する読売新聞の記事を紹介するにとどめた内容」であるため、あまり大した内容ではありません。

 

同社は過去にも「従業員のネット上での書き込みに対して、特定して罰則を与える」ということを行っていたため、今回の件を警戒して元記事は浅い内容にとどめて公開していました。

 

[2016/10/29 02:52追記]

本件について、スプリックス社の株主企業様に問い合わせる予定です。

 

経過については、また後日別記事として報告します。

 

[2016/10/29 13:36追記]

コメントにて「メールアドレスの公開が個人情報の漏洩になる」とのご指摘をいただきましたので、メールアドレスの記載を削除しました。

 

[2016/10/29 18:58追記]

はてなブログ『健康じゃーな』さんの管理人様にも同様のメールが届いたとのことで、「電話で抗議した結果、メールは担当者の独断で送られたものであること」「後日、謝罪のメールが届いたこと」などが紹介されています。

 

http://www.jarna.jp/entry/masuda/sakujyo

 

[2016/11/06 14:55追記]

本件の経過について、以下の記事を投稿しました。

 

『【続報】『ゴルスタ騒動』記事の削除依頼に対してスプリックス社に問い合わせました。』

 

[2016/11/24 14:25追記]

本件の経過について、以下の記事を投稿しました。

 

『【続報②】『ゴルスタ騒動』記事の削除依頼に対して、スプリックス社の関係者から情報提供をいただきました。』

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    • 通りすがり
    • 2016年 10月28日

    都合の良いこと言うなと。

    ネット検索で犯罪歴、削除認めず
    http://this.kiji.is/164626775142254076

    • 通りすがり
    • 2016年 10月28日

    記事は削除しなくていいと思いますよ。

    • kage
      • kage
      • 2016年 10月28日

      貴重なご意見ありがとうございます。

      今後の対応も含めて検討させていただきますね。

    • ツイートで見かけました
    • 2016年 10月28日

    名誉毀損を盾にした「強要罪」ですねこれw
    そんな事も判らん奴が企業名でメール出すとか
    噴飯もんですわw

    • seichi
    • 2016年 10月28日

    はてなより飛んできました。

    スプリックス側のメールより、
    >この3点の事実から名誉毀損が適用されると判断できます。

    とありますが、実際に名誉毀損に当たるかどうかは裁判所が判断することですし、
    司法権を有していないただの一企業が個人に罪状を適用するなどもってのほかです。
    このようなメールがスプリックスより今後も送られてくる場合には
    スプリックスが偽計業務妨害に該当する可能性もあり得ます。

    このような脅しには屈せずに今後も堂々とブログを更新されてください。

    • kage
      • kage
      • 2016年 10月28日

      励ましのお言葉ありがとうございます。

      今後も更新を続けさせていただきますね。

    • デービス
    • 2016年 10月29日

    仕事で名誉毀損の裁判に立ち会うことの多い者です。
    メールで言う「名誉毀損の根拠」は、全くの誤りなので、気にする必要はいっさいございません。
    まぁ法律の素人丸出しの文章ですね。
    社会的評価を低下させたか? がまず問われるわけですが、ゴルスタの件は散々報道されて、
    すでにこの企業の社会的評価は果てしなく低下していた。
    そう裁判で弁論すれば200%勝ちます。以上、通りすがりに失礼しました。

    • kage
      • kage
      • 2016年 10月29日

      心強いお言葉ありがとうございます!

    • sado
    • 2016年 10月29日

    記事内にスプリックス社の担当者
    個人メールが記載されているのは、
    まずいので削除した方が良いかと
    思います。
    (個人情報の漏洩になります)

    過去の記事を見ていないのですが、
    公開された情報を載せているだけで
    名誉毀損というのは、こちらの
    「知る権利」の侵害にあたると思います。
    応援しますので、お疲れの出ませんように。

    • kage
      • kage
      • 2016年 10月29日

      ご指摘ありがとうございます。

      ドメイン含めて記載を削除します。

    • T2
    • 2016年 10月29日

    むしろ記事を転載して拡散したくなるメールですねこりゃ

    • kacdday
    • 2016年 10月29日

    最後の、ご依頼ください の謙譲語が間違っていてダサいw
    これだけで信用ならない会社だ

      • kacdday
      • 2016年 10月29日

      ご依頼します でした。気になってしまう。

  1. http://www.jarna.jp/entry/masuda/sakujyo

    コチラではそれなりに進展らしきものがあったようです
    再度の穏便な削除協力願いがとどいたようで

    • kage
      • kage
      • 2016年 10月29日

      情報提供ありがとうございます。

      こちらでも健康じゃーなさんの記事を紹介させていただきますね。

    • Googleから来た
    • 2016年 10月29日

    2016/10/29、8時過ぎ現在、
    Googleで「ゴルスタ 炎上」で検索すると上から2番目にこの記事が登場します。
    自ら傷口に塩を塗っていることに気付かないのでしょうね

    • kage
      • kage
      • 2016年 10月29日

      それの何が問題なのでしょうか?

        • kh
        • 2016年 10月30日

        おそらく
        (ゴルスタの運営は、火消しメールを拡散され)自ら傷口に塩を塗っていることに気付かないのでしょうね
        という意味では?

        • kage
          • kage
          • 2016年 10月30日

          なるほど、そういうことでしたか。
          すっかり勘違いしていました。

          解説ありがとうございます。

    • なっち
    • 2016年 10月30日

    過去に確かに自社が引き起こしたことを、削除しろとは図々しい。
    再発防止策を取って今後は心配ないというが、実際に起こったことを無しには出来ない。
    どんな企業だって、今までのリコールや不正事件の報道は甘んじて受け入れている。そういう情報も、部外者にとっては重要な判断材料の一つ。
    削除の必要はない、むしろ削除してはいけない。

    • kage
      • kage
      • 2016年 10月30日

      貴重なご意見ありがとうございます。

      是非とも検討させていただきます。

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