【バンナム】テイルズオブゼスティリア炎上!?(※ネタバレ注意)

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株式会社バンダイナムコゲームス(以下バンナム社)が2014/1/22に発売したテイルズオブシリーズ20周年作品『テイルズオブゼスティリア』(『TOZ』)が前例にないほど炎上されており、話題になっています。

 

テイルズオブシリーズは爽快感のある独自の戦闘システムやキャラクター、BGMなどがウリで、初代『テイルズオブファンタジア』から根強い人気のあるシリーズです。

 

その20周年作がなぜ炎上しているのかを簡潔にまとめました。

 

まずはゲームの内容から説明していきます。

 

1.世界観

「人間」と「天族」という種族が存在する世界。

「天族」は普通の人間には姿が見えず、触れることもできませんが、人々はその存在を神のような存在として崇拝しています。

高い霊能力を持ち、天族の姿が見える人間。また、天族と契約してその器となった者は『導師』と呼ばれ、救世主のような扱いを受けています。

 

また、この世界には「穢れ」という概念が存在し、「穢れ」の影響を強く受けた人間や動植物は「慿魔」という魔物になってしまいます。

 

「穢れ」は憎しみや妬みといった負のエネルギーが原因で発生し、導師のみがそれを取り払うことができます。

 

2.登場人物

・スレイ

TOZの主人公で人間です。

天族の住む村で人間は彼だけの環境で育ち、その影響か天族の姿が見えます。

 

遺跡好きで古代遺跡を探求することが夢です。

 

・アリーシャ

ハイドランド王国の王位継承権の末席に位置する王女です。

世界で発生する災厄に対処するため、その手がかりを求める旅の最中、事故にあったところをスレイに助けられます。

 

・ミクリオ

スレイの幼馴染みの天族です。

スレイの親友で、言動は若干大人っぽいです。

 

・ライラ

後にスレイと契約する天族です。

前代導師とも契約していた過去があり、その経験からパーティでは参謀のような立ち位置になっています。

 

・エドナ

天族の少女です。

兄を探しており、その過程でパーティに同行します。

 

・デゼル

天族の青年です。

人間の傭兵団と行動を共にしており、友の命を奪った慿魔に復讐を果たそうとしています。

 

・ザビーダ

天族の青年です。

1人で慿魔を狩り続けており、スレイたちとは敵対する形で登場します。

 

・ロゼ

商人ギルドの一員の人間です。

とある事情からスレイたちに同行します。

 

3.ストーリー

他の人間を知らないスレイが、とあるきっかけでアリーシャと出会い、「世界中を回りたい」という目的で旅にでます。

 

その道中でスレイはライラと契約して「導師」になり、人間と天族の共存の道を探すことになります。

 

4.問題点

一部ですが問題点を上げていきます。

 

①矛盾だらけで薄いシナリオ

作中では「導師は200年間存在していなかった」とされていますが、後に「20年前に導師がいた」となっているなど、各所で設定が破綻しており、キャラクターの掘り下げなどもほとんどされていません。

 

また、スレイは最初は「たとえ慿魔相手でも人殺しはダメだ。他の方法で救いたい。」と言っていますが、実際には「穢れきっていて救えないから殺してしまおう。」、「他の方法を探している時間がないから殺してしまおう。」という流れで実際にパーティが手を下してしまいます。

 

しかも、それに対する葛藤や批判などもほとんどなく、サブキャラクターが同様のことをすると「あいつは狂ってる。」などと言い出す始末です。

 

最後は「穢れは消すことはできない。それならば受け入れよう。」と言う悪役と敵対しますが、これまでのスレイたちの数々の行動や発言から「どっちが悪役かわからない」といった印象が強いです。

 

②アリーシャの永久離脱

ストーリー序盤のあるイベントでアリーシャがパーティから離脱し、選択肢次第では終盤に一時的に加入しますが、最終的には仲間になりません。

 

これだけであればそこまで問題ではなかったのですが、「発売前の告知でアリーシャをヒロインのように取り上げていたこと」、「予約特典の秘奥義や衣装があること」、「ダウンロードコンテンツで有料の衣装などが他のキャラクターとほぼ同数売られていること」から彼女をヒロインだと思っていたプレイヤーは多く、また「シナリオの進行上、特に離脱が必要ではないこと」などから非難されています。

 

また、ストーリー中盤以降でのアリーシャの扱いも酷く、「本人不在時にパーティメンバーが彼女を悪く言う」、「アリーシャには才能がないから『真の仲間』ではない」などのやり取りも多いです。

 

③異常なまでのロゼの持ち上げ

パーティメンバーの一人である「ロゼ」を他のキャラクター全員がひたすら賞賛します。

 

ストーリーの重要な場面ではほぼ彼女が進行役を務め、重要な台詞もすべてしゃべります。

その間、スレイはほとんどしゃべらず、少し口出しするぐらいです。

会話では「やっぱりロゼはすごい。」などの台詞が毎回のように出ます。

 

また、相手が慿魔であっても人を殺すと導師でも天族でも穢れてしまうのですが、ロゼだけは例外で穢れず、その理由も「ロゼは純粋で悪意がないから」という現実世界の常識では考えられないようなものになっています。

 

「穢れない」ので、彼女が人を殺す場面でもそれを咎める者はおらず、「やっぱりロゼはすごい。」の流れになります。

 

なお、天族の仲間は人間が殺される場面でもその相手には特に関心を示しません。

 

ストーリー全体がロゼを上げる流れになっているため、設定の後付け・矛盾やキャラ崩壊まで発生しており、「世界がロゼのために存在している」かのような内容になっています。

 

TOZのプロデューサーである馬場氏は「ロゼは自分に似ていて誰にでも好かれる人物」と公言しており、プロデューサーの意向でそうなったと見られています。

 

④ロゴのドラゴンが空気

タイトルのロゴを飾っているドラゴンは発売前から「ストーリーに密接に絡んでくる」と公言されていましたが、実際には『ストーリーに少し絡んでくるだけの凶暴な獣』で、スレイたちはドラゴンを浄化する方法も探さずに殺します。

 

メインキャラクターであるエドナの兄もドラゴンになってしまいましたが、こちらに至ってはなんとサブイベントで消化。

また、スレイたちはエドナの兄を探す素振りすら見せず、見つけたら見つけたで「方法が見つからないから殺す」と言って殺してしまいます。

エドナは「兄を探す」という理由で旅に連れ出したので、約束は守ってないことになります。

 

⑤行動できる範囲が狭い

世界中を旅するわけではなく、舞台は「1大陸の2国家のみ」で、乗り物などの移動手段もありません。

 

しかも、街も少ない上に民家などにも入れず、マップやダンジョンもほぼ使いまわしでただ広いだけです。

 

一応、セーブポイント間での移動はできますが、有料で高額な上にストーリー進行中に無意味に使えなくなる場面も多々あります。

 

⑥単調で作業感が強い戦闘システム

今作の戦闘システムは過去作をベースにして作られていますが、全体的に劣化しており、カメラワークも酷いため爽快感はまったくありません。

 

今作での新要素に『神威』というシステムがあり、これは「人間キャラと天族キャラが合体して能力が強化された一人のキャラとして操作できる」というものですが、ほとんどの敵のステータスが神威したキャラと同等に設定されているため、ほぼ神威が必須となっています。

そのため、神威なしでの戦闘は苦行で、「ピンチの時に使う切り札」という位置づけでもないため、「神威してひたすら殴るだけの単純作業」と化しています。

 

⑦悪質なダウンロードコンテンツ商法

前述のアリーシャの衣装などがなんの注釈もなく販売されている他、追加ストーリー(\1,300)も販売していますが、これも波紋を呼んでいます。

 

追加ストーリーのボリュームは到底値段に見合ったものではなく、薄く醜悪なシナリオに広いだけの追加ダンジョンとなっています。

 

その内容も本編に元々組み込めるようなもので、「本編のボリュームを削ってダウンロードコンテンツにしたのではないか?」と思えるようなものです。

 

バンナム社のダウンロードコンテンツ商法は以前から話題になっており、その悪質さは他社とは比較にならないことで有名です。

 

⑧企業としての対応が最悪

上記の件などで公式掲示板を含めた各地で炎上騒ぎがありますが、これを受けてバンナム社が行った対応は「公式掲示板のNGワード大量設定・コメント削除」、「各地でのサクラによる火消し行為」のみです。

 

TOZ関連動画もほとんど削除され、ニコニコ生放送で放送予定だった今作の動画も突如中止になりました。

 

その結果、保身のみを考えた対応だとして、更に炎上しています。

 

なお、アマゾンレビューは2,200件中1,600件以上が☆1(2015/03/08現在)で、小売店によってはすでに買取拒否のところもあります。

 

次回作で完全版や続編を出してどうこうなる内容でもなく、「シリーズを終焉させた問題作」となっていますが、今後の同社の対応に注目です。

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